【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。





「最後のブーケ、私に向かって投げてよ!?次に幸せになるのは私なんだから!」

「ふふふ。がんばります」





詩織さんの気合の入り方が、尋常じゃないくらいだった。
最後のブーケトスを狙ってるのは、詩織さんだけじゃないからね。





地味に狙ってるのは、私の地元の友達である美和子だってそうだ。
結婚するって報告した時、泣いて喜んでいた。




だから美和子にも、これから幸せになってほしいって思っていた。
だからブーケトスを受け取るのは、できれば美和子がいい。





「じゃあ……ブーケ投げまーす!!」




そして私は、願いを込めて、最後に後ろを向いたまま。
ーーー笑顔でブーケを投げた。




後ろに振り返って、確認する。
ブーケを受け取ったのは……。





< 132 / 206 >

この作品をシェア

pagetop