【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
□私たちの赤ちゃんです。
「文香?」
「はい?」
「そろそろ病院に行く時間だろ?」
「あ、そうでしたね。すみません」
「もう、お前一人の体じゃないんだ。気をつけろよ?」
「はい。わかってます」
「よし。行こうか、文香」
「はい。そうですね」
結婚式をあげてから数カ月経った頃、私のお腹の中に新しい命が宿っていることが分かった。
妊娠が分かってから春輝さんは、とても喜んでくれて、すごく色々と気を使ってくれるようになった。
私の父と母もすごく喜んでくれて、私自身も、生まれてくるのが楽しみになった。
男の子か女の子かはまだ分からないけど、元気に生まれて来てくれれば、それでいい。
私たちにとって初めて出来た赤ちゃん。
どんな子が生まれてくるのか、とても楽しみだ。
男の子ならきっと、春輝さんに似てかっこよくなると思う。
ただもし私に似たら、なんというか、おっちょこちょいになってしまわないか、不安もある。