【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。






「再来月あたりには、文香は実家に帰るんだよな?」

「そのつもりです。里帰り出産にでもしようかと思ってます」

「そのほうが安心かもな?文香の両親もいるし、何かあったら相談できるからな、いつでも」

「はい。そうですね。父も母もとても赤ちゃんが産まれてくるの楽しみにしてくれているので。とても心強いと思います」

「そうだな?俺のことは気にせずに、ゆっくり過ごしてこいよ」

「はい。ありがとうございます」

「でも、毎日連絡はしてこいよ?心配だから」

「分かってます。そのつもりです」





予定よりも早めに実家に帰れそうだ。
お母さんとお父さんも、きっと喜ぶな。




大きくなってくるお腹も、少しだけ重みも増してきているし、その頃からきっと出産に対する不安が出てくると思う。
そんな時、両親がいれば、心底安心だ。





春輝さんとあまり会えなくなるのは寂しいけど、出産が終わるまでの辛抱だ。
頑張ろう。






< 141 / 206 >

この作品をシェア

pagetop