【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「太田」
「はい?なんですか?」
「ちょっと付き合え」
「……え?」
その日の夜、帰ろうとした時、篠崎さんに声をかけられた。
ちょっと付き合え、とは……?
「……お前、ステーキ好きか?」
「へっ?ステーキ、ですか?」
「ああ」
「それはまぁ、好きです、けど……」
「じゃあ食べに行くか」
「えっ……!?今からですか?」
「そうだ。イヤなのか?」
「い、いえ……! 行きます!」
篠崎さんと、一緒にご飯……!
これは思ってもなかった展開!
まさかご飯に誘ってもらえるなんて……!
嬉しいけど、本当にいいのかな!?
「あ、あの……誘ってくださって、ありがとうございます」
「別に。ちょうどステーキの割引チケットが2枚あるから、どうかと思っただけ」
「……そ、そうですか」
「お前、肉どれくらい食べれる?」
「えっ?どれくらいとは……?」
「お前、意外と300gくらい行けそうだよな」
「いや、そんなに食べれる訳ないです!」