【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「一応なぁ。ただ迷っていて、悩んでるんだ」
「えー知りたいです。教えてください」
「じゃあ、こっちきて」
「はい」
春輝さんは、引き出しから名前を書いた紙を出して、私に渡した。
そこには、愛心(めぐみ)とか杏菜(あんな)などが書いてあった。
「えっ、素敵です!」
「そうか?」
「はい。名前もいいですし、漢字も素敵です!」
ちょっと古風な名前で、とてもいい。
春輝さんの名前のほうが、好きかも。
「読み方は難しいけど、優しい愛と心のある子になってほしくて、愛心(めぐみ)って考えてみた」
「いいです。とても素敵です!」
「文香って、少し古風な名前だから、そんな感じにしたくてさ」