【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。





「うわぁぁ……うわぁぁ……!」

その途端、愛心は泣いてしまった。






「あ~泣いちゃったか……」

「わ、悪い!俺の抱き方が悪かったか?」

「違うよ!たぶんお腹空いてるんだと思う」

「そ、そうか?ならよかった……。急に泣きだしたらマジで焦ったわ……」

「全然だよ!たぶんミルク飲みたいだけだから、気にしないで?」

「あ、ああ」




私は近くのベンチに座り、愛心を抱っこすると、ミルクを飲ませた。
すると愛心は、嬉しそうにミルクを飲み始めた。




やっぱり、お腹空いてたんだ。
その様子を、広沢くんは隣で驚きながら見ていた。





「お前、すげぇな?」

「ええ?急にどうしたの?」

「いや、ちゃんとママなんだって思ってさ」






………ん?
ちゃんとママですよ、私は。




新米ママだから、もう何もかもわからないことばかりだけどね。





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