【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。






「ごちそうさまでした。では、私は本当にこれで失礼します。おやすみなさい」




私はそのまま変える方向に歩きだした。
だけど、その時……。





「……ちょっと待てよ」

「……え?」




そしてその時、篠崎さんの顔がだんだんと近づいてきて……。
ーーー…一瞬、何が起きたか分からなかった。





「……っ!」

ただ分かるのは、篠崎さんの顔が目の前にあるということだけだった。




……ちょっと待って。
もしかして私、篠崎さんどキズしてる……?

 


「……おやすみ、太田。気をつけて帰れよ」

篠崎さんは、そう言うと、何事もなかったかのように歩いていってしまった。





「えっ……。ええっ!?」

えっ、何何!? どういうこと!?




私今、篠崎さんとキスしたのー……!?
う、ウソー……!!




だけど一瞬だけキスした時に分かったのは、ほんのりハイボールの香りがしたこと。
それってやっぱり、キスしたってこと……?




< 19 / 206 >

この作品をシェア

pagetop