【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「ただいま」
「おかえり、文香。ほら愛心、ママが帰ってきたぞ〜」
「愛心、ただいま。遅くなってごめんね」
「あ~う〜」
「愛心、喜んでるみたいだ。愛心、さっきまでけっこうぐずってて、機嫌悪かったんだ。寝かしつけようとしても、なかなか寝なくてさ」
「そうだったんですか?」
「ああ。いつもならぐっすり寝てくれるんだけど。やっぱりママのほうがいいのか?」
「どうでしょ?さ、私は夕飯作りますね?」
「ああ。俺は愛心、寝かしてくるよ」
「はい。お願いします」
「さ、愛心ちゃーん、おねんねしますよ〜」
まだ言葉が分からない愛心だけど、春輝さんの言葉に嬉しそうにニタニタと笑っていた。
きっと寝るって分かったのかも。
しかし本当に、子供の笑顔っていいな。
癒やされるし、やっぱり幸せな気持ちになる。
春輝さんは、愛心をベッドに寝かせた後、仕事があるからと部屋へと戻った。