【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。





「春輝さん」

私は春輝さんの手を握りしめた。




「……ん?」

「春輝さん、大好きです。愛してます、本当に」

「な、なんだ急に?」

「なんか、伝えたくて」

「ありがとう。俺も愛してるよ、文香。文香のことも、愛心のことも、お腹の子のことも。これからもずっと愛しているよ」

「はい。私も、家族みんなこと愛してます。これからもずっと、家族みんなで仲良く過ごしていきましょ?」

「ああ、そうだな。愛心の成長が断然楽しみになってるからな?どんな子に育つのか、これからが本当に楽しみだ」

「はい。そうですね」

「そうだ。文香、お腹の子の名前なんだけど……?」

「はい?名前、ですか?」

「ああ。名前、愛心が生まれてくる時にもう一つ決めてただろ?咲良(さくら)って」

「はい」

「なら、いまお腹にいる子は咲良(さくら)にしないか?」

「えっ?」

「愛心と咲良。いいじゃないか」

「はい!そうですね。せっかくなので、二人が付けたかった名前にしましょう」




< 201 / 206 >

この作品をシェア

pagetop