【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「春輝さん」
私は春輝さんの手を握りしめた。
「……ん?」
「春輝さん、大好きです。愛してます、本当に」
「な、なんだ急に?」
「なんか、伝えたくて」
「ありがとう。俺も愛してるよ、文香。文香のことも、愛心のことも、お腹の子のことも。これからもずっと愛しているよ」
「はい。私も、家族みんなこと愛してます。これからもずっと、家族みんなで仲良く過ごしていきましょ?」
「ああ、そうだな。愛心の成長が断然楽しみになってるからな?どんな子に育つのか、これからが本当に楽しみだ」
「はい。そうですね」
「そうだ。文香、お腹の子の名前なんだけど……?」
「はい?名前、ですか?」
「ああ。名前、愛心が生まれてくる時にもう一つ決めてただろ?咲良(さくら)って」
「はい」
「なら、いまお腹にいる子は咲良(さくら)にしないか?」
「えっ?」
「愛心と咲良。いいじゃないか」
「はい!そうですね。せっかくなので、二人が付けたかった名前にしましょう」