【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「うわぁ、キレイ……!このカラフルな色はどうやって出してるんですか?」
「これはチョコレートだよ。着色剤で着色してるんだよ」
「えっ!?チョコレート……!?」
「食べてみるといい」
「えっ!? いいんですか?」
「そのために用意したんだ。食べてみてくれ」
「はっ、はい……」
「では失礼して」
篠崎さんの後にそのチョコレートを口に入れてみた。
美味しい!! 食べてびっくり!
「えっ、おいしいです!本当にチョコレートですね!」
「見た目で楽しく、味も美味しいっていうのは、最高の組み合わせだからね」
「すごいです!」
「谷山さん、これクッキーの上にのせることできます?」
「クッキー?ああ、ちょっと待って。用意しよう」
「お願いします」
篠崎さんの横顔は真剣そのもので、なんだか目が離せなくなりそうだった。
篠崎さんのこんな顔、初めてみたかも。
「篠崎くん、クッキー持ってきたよ」