【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「……目がつかれたな」
篠崎さんはメガネをとり目頭を抑えた。
「大丈夫ですか?目薬、ありますよ?」
「いや、ちょっと寝不足なだけだから大丈夫だ」
「大丈夫ですか?」
「ああ。……ところで」
「え?なんですか?」
「お前って、男に貢ぐタイプか?」
「へつ!?な、何ですか急に……!」
「女って男に貢ぐの好きだろ?よく思われたいとか、気に入られたいとか思うし」
「えっ、そ、そうですか?私は、全然、そんなことありません。……確かに好きな人によく思われたいとか思うことはあるけど、それやると大概失敗するのでムリなことはしません」
「ぷっ……お前らしいな」
「ええっ!どういう意味ですか?」
「お前ドジだし、空回りしそうだな」
「なっ……! そういう篠崎さんはどうなんですか?」
「俺?俺は貢がれるタイプだから。貢ぐ方じゃない」
「……まぁ確かに、カッコイイですからね」
「勘違いするな。俺に寄ってくる女が勝手に貢いでくるだけだから」