【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。




「俺も社食のカレー好き」

「はい。私も好きです」




食堂に着くと、同期の広沢くんに会った。
今日はカツ丼を食べていた。





「お疲れ太田!」

「お疲れ様!」

「あっ!篠崎先輩ですよね!?お疲れ様です!」

「……えっと、ごめんね。誰だっけ?」

「俺、経理部の広沢秋彦って言います!よろしくお願いします!」

「……ああ、よろしく」

「広沢くんは、私の同期なんです」

「そうなのか」

「はい」

「そうだ。太田、午後はさっきの続きで、資料作りをするぞ」

「分かりました。じゃあね、広沢くん」

「おう!」




私たちは、窓際の端の席に座った。
そしてすぐ、篠崎さんが口を開いた。





「……アイツ、お前の同期なんだ」

「はい。そうです」

「……ふーん」




篠崎さんはカレーを食べながら、スマホを見ていた。
な、なんか、気まずい………?



いや、そんなことないと信じたいけど……。





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