【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「えっ?」
「見てて、イライラするんだよ」
「い、イライラ……?」
「そう。なんか腹立つの、お前が他の男と話してると」
「え、ええっ……そんなこと、言われても……」
「ーーーこの責任、どうとってくれんの?」
「……え?」
「とことん、オレを悩ませるな、お前は……」
ーーーそう言って彼は、メガネを外して。
また私の唇を奪った……。
「……んっ」
私はまた、彼にキスされるのだ。
私の許可もなく、彼は私に何回もキスをするのだ。
……なんで、なんで好きでもないのに、キスなんてするの……。
「……あの、篠崎、さん……?」
「……お前といると、調子狂うんだよ」
「えっ……ちょっ……。篠崎さん!?」
篠崎さんは私をぎゅっと抱きしめた。
その温もりは、とても温かくて、なんだか優しかった。
「頼むから、俺だけ見ろ。 他の男のものになんて、なるな」