【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。




「悪いな、呼び出して」

「……い、いえ。話って……なんですか?」

「……あのさ、お前今でも俺のこと、好きでいてくれてるの?」

「……え?」

「どうなんだよ。答えろ」

「……はい。 好きです、よ?」

「そうか……。よかった」

「えっ?」





よかった?
今、よかったって言った?





「……俺もお前のこと、好きなんだよね」

「えっ?……ええっ!?」

「そんなに、驚くことか?」

「いや、だ、だって……!」




そんなこと思ってるなんて、知らなかったから。
単に私の純粋な片思いだけなんだと、そう思っていたから。




「……あの日からずっと、お前のことが頭から離れなくてさ」

「え?」

「あの日のキス以来、お前のことばっかり考えてるんだよ。頭からずっと離れないわけ、お前が」

「……篠崎さん?」

「お前のせいだぞ。 本当に、どうしてくれるわけ?」

「ええっ、えっと……。どうとは?」

「え、お前バカなの?」





< 45 / 206 >

この作品をシェア

pagetop