【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「へっ!?」
「俺の言ってること、分かる?」
「……つまり、その、どういうこと、ですか?」
「ーーーだから、俺と付き合ってってこと」
「……ええっ!?」
「で、返事は?」
「えっと、その……。わたしのこと、からかってますか? えっ、これは夢ですか?」
「バカか。からかってもないし、夢なわけないだろ」
「そ、そうですよね……」
私ってば、何を言ってるのか……。
頭おかしい人みたいだ。
「で、返事は?」
「……はい。よろしくお願いします」
ウソみたい。
急な告白を受けてしまい、頭が追いついて行かないけど……つまり、付き合うってことで、いいんだよね?
「………顔、赤くなりすぎ」
「えっ?そ、そうですか……?」
「……まぁそういうとこ、カワイイけど」
「えっ…!」
「……文香、お前は俺だけのものだから」
「し、篠崎……さん?」
「……誰にも、渡さないよ?」
その言葉を聞いた瞬間に、胸が高鳴ってしまった。