【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「失礼致します。お疲れ様です。商品企画部の太田と申します。書類を届けに参りました」
「おー太田じゃん!お疲れ〜」
「あ、広沢くん。お疲れ様です」
「で、それがその書類?」
「はい、そうです。お願いします」
「はいよ。わざわざありがとうな」
「うん。じゃあ私はこれで」
「あ、太田!」
「……ん?」
「今日の夜ってさ、時間ある?」
「今日……?」
「ああ。久々に呑みに行かねぇかなと、思って……」
「うん。いいよ」
「本当か?じゃあ終わったら、連絡する」
「うん。分かった」
広沢くんと呑みに行く約束を交わし、私は営業企画部へと戻った。
あっ、そういえば、篠崎さん……。
私たちが付き合ってることは、誰にも言わなくていいと言っていたけれど。
やっぱり広沢くんには、付き合ってるってこと、言っておいた方がいいよね……?
同期ってのもあるし、何かあったら、恋愛相談とかに乗ってもらえるし。