【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
すると、突然、私のスマホがピロンと鳴った。
メッセージだった。
《今どこにいる?》
メッセージを送ってきたのは、篠崎さんだった。
《今広沢くんと居酒屋にいます》
既読になり、返事は、すぐに返ってきた。
《はっ?なんで?》
えっ?なんでとは?
《呑みに行こうと誘われたので》
《なんで俺以外の男と呑みに行くんだ?》
《えっ、なんでとは?》
《お前は俺以外の男と、呑みに行かなくていいんだよ》
《同期ですし、ダメでしたか?》
《ダメだ。俺の女だろ?》
《ええっ》
篠崎さん、厳しい……。
同期と飲みに行くのも許してくれないのか……。
「どうした?太田」
「いや、何でもない。篠崎さんからメッセージがきたの」
「篠崎さん?なんで?」
「今どこにいるのか聞かれたら、広沢くんと一緒ですって送ったら、俺以外の男とは呑んじゃダメだって」
「……はっ?」
「いや、篠崎さんがそう言うから」