【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。



「えっ、何?お前ら付き合ってるの? 何だその会話。恋人じゃん」

「ま、まぁ付き合ってるといえば、そうだけど……」

「……はっ!?何? お前ら、本当に付き合ってるの?」

「あ、うん。一応……」

「……そっか」






広沢くんの顔が、なんだか切なげになった。
なぜそんな顔をするのか、私には分からなかったけど。




ピロン。またメッセージだ。
《今すぐに俺の家に来い》




……ん?
そこには地図と思われるURLがのっており、恐らく篠崎さんの家の住所と思われる印が着いていた。




《えっ、今からですか?》

《そうだ。待ってるから。絶対に来い》

《わ、分かりました!》





「広沢くん、ごめん。私用事ができから帰るね!」

「はっ?おい太田……!?」



机の上にお財布から取り出した1000円を置いて急いでお店を出た。
印が着いている方向に向かってみると、案外ここから近い所だった。
 


ん? あれ、住所的にこれだよね?





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