【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
《あの、着きましたけど、何階ですか?》
《5階。505》
言われた通りエレベーターに乗り、5階へのボタンを押す。
てか篠崎さん、こんな良い所に住んでるの?
マンションの5階って、けっこうすごいよね?
そんなこんなで、あっという間に5階に到着し、505の部屋を探す。
あ、あった。
表札はないけど、恐らくこの部屋だ。
ピーンポーン……。
インターホンを鳴らしてみる。
すると部屋のドアが静かに空いた。
現れたのは、やっぱり篠崎さんだった。
「こ、こんばんは……」
「ちゃんと来れたな。入れよ」
「お、お邪魔します……」
なんだか男の人の部屋に入るのは久しぶりなので、緊張してしまう。
部屋に入ると、リビングへと案内された。
「適当に座ってろ」
「は、はい……」
篠崎さんの部屋は、余計な物は一切、置いてないシンプルな部屋だった。
茶色を貴重としたシックな感じだった。