【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「文香……」
耳元で私の名前を囁きながら、私の指に手を絡めくる。
「はるき、さん……」
私はもう、篠崎さんの腕の中でその温もりを受け止めることで精一杯だった。
「んん……。ん……?」
そのまま私は結局、そのまま篠崎さんの部屋のベッドの上で朝を迎えてしまった。
目が覚めると、隣には篠崎さんがいて、私を抱きしめながら寝息を立てて寝ていた。
……っ!? えっ、えっ!?
そ、そそ、そうだ!私、昨日……篠崎さんと!
昨日のことを、思い出してかぁああと顔が熱くなるのがわかった。
「……は、裸だ」
ウソかと思ったけど、ウソではなく、現実の世界だった。
「……やば、服どこ……?」
ベッドの下に落ちていた、私の服。
そしてブラとパンツ。
「……え!?」
ベッドから出ようとした時、腕を掴まれて、またベッドの中へと引きずり込まれた。