【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「……何勝手に覗き見してんの?覗きなんて、悪趣味だな」
「ち、違います……! そんなつもりじゃ!」
篠崎さんのその言い方は、いつもとは違うちょっと男らしい言い方だった。
いつもの篠崎さんではなかったので、ちょっと戸惑ってしまった。
「じゃあ何?俺がキスしてる所、見たかったとか?」
「それも、違います……!」
「てかなんで、顔赤くなってんの?」
「へっ……!? あ、赤いですか……!?」
「赤いよ。……あ、何?もしかして、キスしたかったの?」
「……えっ!?」
突然何を言い出すかと思い篠崎さんの顔を見ると、篠崎さんは私を見てニヤニヤと笑っていた。
「……何?やっぱキス、したかったの?」
「い、いえ! ち、違います……!」
「ふーん……そんなにキスしたいなら、してあげるけど?」
「……っ!」
篠崎さんのその言葉に、私は驚いて何も言えなくなった。
篠崎さんが、篠崎さんじゃない!
「な、何言ってるんですか……!」