【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「ちょ、ちょっと篠崎さん……?」
「……どこ行くんだ?」
「えっ……どこって……。私、帰ります」
「え、何で?今日仕事休みなんだし、帰らなくていいじゃん」
「そ、そういう訳にはいきません……」
「……文香、今日は、俺と一緒にいろ」
「えっ?」
「今日は、俺と一緒にいろ」
「……わ、分かりました」
ベッドの中でそう言われてしまい、断れなかった。
だってなんか、寝起きの顔が、かわいくて。
「……じゃあ、また寝るか」
「へっ!?」
「二度寝するぞ」
「え、いや、本気ですか?」
「本気だけど?じゃあおやすみ」
「……お、おやすみなさい」
今日は俺と一緒にいろって……。
それって、その、独占欲ってヤツですか?
昨日ベッドの上で抱かれた時も、私の名前を何度も呼んでくれた。
私の右の胸には、キスマークを付けられて。
それってその……私を独占したいってこと、なのかな?