【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
□同期の嫉妬
「……え?」
「ありがとう。すごく嬉しいわ」
「そ、そうですか……?」
「腹減ってきた。楽しみ」
「あの、お皿2枚出してもらえますか?」
「ああ。ほら」
「ありがとうございます」
煮込んでいたハヤシライスが出来上がり、器に盛り付ける。
それをテーブルに運んだ。
「……うまそう」
「食べましょうか」
「ああ。いただきます」
「いただきます」
出来たばかりのハヤシライスを、一口フーフーして食べた。
「……うまい」
「それはよかったです」
「文香って、料理も出来るんだな」
「まぁ、独り暮らしなので……。料理は結構、好きな方です」
「うまいよ、本当」
「まだありますので、たくさん食べてください」
「ありがとうな」
篠崎さんは、ハヤシライスを全部きれいに食べてくれた。
喜んでもらえて、よかった。
好きな人に作る料理って、なんかこう、想いが伝わる気がする。