【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「はい。分かりました」
「……あ、あと」
「はい?」
「部長に、篠崎は仕事でちょっと戻るの遅くなるって伝えておいてくれるか?」
「分かりました。お疲れ様です」
「お疲れ様」
私は休憩所を出ると、企画部に戻った。部長に篠崎さんが戻るのが遅くなると伝え、そのままパソコンに向かう。
企画書に直しを施しながら、間違いがないか確認していく。
ーーーー…
【篠崎Side】
「……篠崎さん、アイツと付き合ってるって、本当ですか?」
文香が出て行った後、スマホを見ていた時、広沢がそう言い出した。
俺はスマホの画面をスクロールしながら、「本当だよ」と言った。
広沢が今度、「アイツのこと、好きなんですか?」と、俺に問いかける。
「……何でそんなこと聞く訳?」
「アイツが先輩のこと好きなのは知ってたけど、先輩はどうなんですか?」
「……何? アイツが俺のこと好きって知ってて、嫉妬してんの?」