【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。




「……そっか。楽しんで来いよ」

「え?」

「あ、お土産忘れんなよ?」

「……分かった。なにか買ってくるよ」

「楽しみにしてる」




広沢くんは、経理部へと入っていった。
そしてそれと同時に、篠崎さんも出てきた。





「よし、行くぞ」

「はい」

「アイツと、何話した?」

「えっ?」

「広沢だよ。なにか話してたろ?」

「あ、お土産よろしくって、言われました」

「……ふーん」




エレベーターに乗ると、篠崎さんは急にキスしてきた。




「えっ?こ、ここ、会社……!」

「いいだろ?誰も見てないし」

「そ、そういう問題じゃ……!」




は、恥ずかしい……!
急にキスされると、照れる……!





「アイツと話したバツな?」

「えっ!?ば、バツ……!?」

「アイツとは関わるなって、言ったろ?」

「えっ、で、でも……」

「でもじゃない。アイツとは関わるな。これは彼氏命令だ」




< 70 / 206 >

この作品をシェア

pagetop