【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「……そっか。楽しんで来いよ」
「え?」
「あ、お土産忘れんなよ?」
「……分かった。なにか買ってくるよ」
「楽しみにしてる」
広沢くんは、経理部へと入っていった。
そしてそれと同時に、篠崎さんも出てきた。
「よし、行くぞ」
「はい」
「アイツと、何話した?」
「えっ?」
「広沢だよ。なにか話してたろ?」
「あ、お土産よろしくって、言われました」
「……ふーん」
エレベーターに乗ると、篠崎さんは急にキスしてきた。
「えっ?こ、ここ、会社……!」
「いいだろ?誰も見てないし」
「そ、そういう問題じゃ……!」
は、恥ずかしい……!
急にキスされると、照れる……!
「アイツと話したバツな?」
「えっ!?ば、バツ……!?」
「アイツとは関わるなって、言ったろ?」
「えっ、で、でも……」
「でもじゃない。アイツとは関わるな。これは彼氏命令だ」