【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「か、かか、彼氏……!」
「お前、何を興奮してるんだ?」
「こ、興奮なんて、してません……!」
「まぁいいけど? あ、とりあえず、今日仕事終わったら、家来いよ」
「えっ?」
「えっ?じゃなくて。旅行の場所や旅館、決めたいから」
「あ、あ~はい!分かりました」
本当に旅行に行けるんだ!
とても楽しみだ。早く行きたい!
その日、仕事が終わって、私は篠崎さんの家へと向かった。
篠崎さんは打ち合わせがあるからと、少し遅くなると連絡が入っていた。
先に篠崎さんの家の鍵を受け取っていた私は、先に部屋の鍵を開けて、中に入って待つことにした。
「そうだ。なんか作って待ってようかな?」
せっかくだから、仕事終わりに美味しいものを食べさせたい。
喜んでもらえるかわからないけど、一生懸命作ってあげたい。
冷蔵庫の中身を確認して、作るものを決めた。
そして帰って来る前に作ろうと料理を始めた。