【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。





篠崎さんの背中に手を回したのを合図に、篠崎さんは私に優しくキスをしてくれる。
そのキスはだんだん激しくなって、息をするのがやっとなくらいだった。





「……ごめん。もう我慢できない」

「はい……私もです」

「じゃあ遠慮なく、抱いてやる」

「……はい。抱いて、ください………」





篠崎さんが早く欲しくて仕方なかった。
ーーー篠崎さんに、情熱的に、激しく抱いて欲しかった。





体にだけでなく、心まで虜になるくらい、篠崎さんに抱いて欲しいって思っている。
もう私は、篠崎さんじゃないとダメになっている。





その日、私たちは、ベッドの上で何度も抱き合った。
抱かれる度に心も体も疼いて、もう何にも考えられなくなっていた。





そして次の日の朝、目覚めた時には、一緒に寝ていたはずの篠崎さんはいなくて、私一人だけだった。
ベッドから起き上がり、リビングへ行くと、篠崎さんはテーブルの上でパソコンをしていた。






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