【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。




「太田?」

「…………」

「おい太田! 聞いてるか!?」

「はっ、はい!? すみません……!」





やばっ!篠崎さんに怒られてしまった!
篠崎さんの裏の顔を見てしまってから、本当にあれが篠崎さんだったのか、未だに信じられなかった。




「ボケっとしないで、急いでこれを会議室に運んでくれるかな?」

「はっ、はい!今すぐやります!」




資料を受けとり、会議室にその資料を一つ一つ並べた。
新人の私は、まだお茶くみだったり、資料をコピーして配付したり、雑用ばかりやらされている。



まだ入社して間もないから、仕方ないけど。
資料をテーブルに並べると、篠崎さんがやってきた。




「篠崎さん!資料、並べ終わりま……した?」

えっ?なんで?




なぜだか篠崎さんは私に近付いてきて、そしてドアをしめてしまった。




「……あ、あの……?篠崎、さん?」

「……お前、何かぎまわってるんだ?」

「へっ!?な、なんの事ですか………」



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