【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
□同棲生活のスタート
「……あの、春輝さん」
「文香?どうした?」
レジャーシートの上で寝転びながら、春輝さんは私に視線を向けた。
「昨日の話のことなんですけど。……その、一緒に住む話って話……」
「ああ。あれはゆっくりでいいよ」
「いえ。今、返事がしたいです」
「……そっか。わかった」
春輝さんは、起き上がって私の方に視線を向けた。
見つめられるだけで、恥ずかしいし、照れてしまうけど。
「……よろしく、お願いします」
「えっ!マジか!?」
「はい。こんな私でよければ、よろしくお願いします」
「……そっか。ありがとう文香」
「私こそ、ありがとうございます。一緒に住むなんて考えたことなかったけど、きっと楽しい生活が待ってるかもと思うと、今からワクワクします」
「そっかそっか。そんなに俺のことが好きなんだな?」
「……はい。大好きですよ」
「ほんとに、かわいいヤツだな」
そう言いながらも、優しくキスを落としてくれる。