【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「今日も作ってくれるんだ?」
「はい。おまかせください。篠崎さんのために、美味しい物つくりますね」
「それは楽しみだな」
「帰りに買い物して帰りますので、少し遅くなりますね」
「俺も一緒に行くよ」
「えっ?いいんですか?」
「ああ。一人で行くのは大変だろ?」
「ありがとうございます」
篠崎さんって、どうしてこんなに優しいの?
レディーファーストだし、何でも手伝ってくれるし。
「これで材料は全部か?」
「はい。そうですね」
仕事も終わり、家の近くのスーパーへと一緒に買い物に行き、材料をカゴに入れていく。
そして食後に食べるのに、美味しそうなプリンがあったので、それも買うことにした。
会計を終えて、エコバッグに材料を詰めスーパーを出た。
家まで仲良く、手を繋ぎながら歩いていく。
この小さな時間だって、私にとっては宝物になりそうなのだ。
幸せを感じる瞬間って、いろいろあるけど、こういうのだって幸せだな。