【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。




そして引っ越しの準備が終わり、荷物をすべてダンボールに片付けて部屋を引き払う時がやってきた。
本当にこの部屋とも、おさらばなんだな。





ありがとう5年間、大変お世話になりました。
これから私は、大好きな彼とともに生活します。





業者がきて部屋の中を確認し、特に問題はなかったため、そのまま鍵を渡して、私は部屋を後にした。
ある程度は荷物を運んだため、キャリーバッグを持ち、駅までの道を歩いた。




電車に乗ろうと思った時、クラクションを鳴らされた。
振り返ると、見覚えのある車が駅の入口に止まっていた。




「し、篠崎さん!どうして?」

「言っただろ?迎えに行くって?」

「……あっ、そうでしたね。忘れてました」

「やっぱりな。そういうことだと思ったよ」

「すみません……!」

「いいから、乗れよ。トランク開けるな?」

「ありがとうございます。よろしくお願いします」



トランクを開けてもらい、キャリーバッグを荷台へと乗せた。
そして助手席に乗り込んだ。




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