【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
「お昼ご飯、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
私はお財布とスマホを持ち、オフィス街にあるカフェへと向かった。
お昼時のため、かなり混み合っていて、私は一人カウンター席へと座った。
今日ここに来たのは、ランチタイム限定のロコモコ丼を食べるためだ。
ランチタイム限定のものなので、いつか食べたいと思っていたのだ。
「すいません。ロコモコ丼とアイスティーのセットください」
「かしこました。少々お待ちくださいませ」
注文を終えてスマホを見ている時、一人の男性が「ここ、いいですか?」
と私に声をかけてきた。
「はい。どうぞ」と男性の顔を見て、私は驚いて声が出なかった。
だってそこにいた男性は………。
「………え?」
「あれ、文香?」
「………涼太、くん?」
そこにいたのは、大学時代に付き合っていた元カレだった。
まさか、こんな所で涼太くんに会うなんて………。