【完結】私が恋した上司は、野獣系メガネ上司でした。
直しを終えた企画書を提出し、今日の業務は終わった。
「お疲れ様でした!」と先輩方に声をかけ、タイムカードを押して会社を出た。
そして家に帰るため歩いていた時。
「あれ?文香?」とまた誰かに声をかけられた。
「え?ーーーあっ、涼太くん………!?」
うそ、やだ!またこんなとこで会うなんて……!
元カレに1日に2回も会うなんて、まさかこんなことあり!?
まさかのまた涼太くんだった。
「今帰り?」
「あ、うん。そうだよ」
「せっかくだから、途中まで一緒に帰らない?」
「えっ?いや、それはちょっと………」
元カレと一緒に帰るなんてムリに決まってるよ………!!
気まずいし、何話せばいいのか分からないもん!
「あれ?まさか、誰かと待ち合わせでもしてた?」
「えっ?いや、それは………」
こういう時って、なんていえばいいんだろう?
元カレと一緒に帰るなんて、今更あり得ないと思うし………。