死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
翌朝になり、みんな集まると


「あぁー…」


「行きたくねぇーなぁ…」


「あぁ。行きたくねぇーな。」



璃羽都に、蒼弥、遥輝は口々と言っていた。


「もう、行くと決めたんでしょ?シャキッとしなさい!!シャキッと!!」


夏那が3人に言うと


遥輝だけシャキッとした。


「夏那の為だもんな…」


なんて呟いて。


「仕方ねぇ。さっさと行ってさっさと帰るか。」


と璃羽都が言い、


早速、鴉が居るという場所へ向かった。


どうか…未雨の居場所が分かりますように!!


「着いたぞ。ここがアイツがいる場所だ。」


「入るぞ?」


と言う璃羽都に頷き、


璃羽都が扉を開けると


チリン、チリン…


「はいはーい…って、リウちゃんに、ソウちゃんに、ハルちゃんじゃない!!おっ、夏那ちんまで!!」


リウちゃん…ソウちゃん…ハルちゃん…夏那ちん?!


なんて4人を見ると、


夏那以外の3人の顔は死んでいた…。


あらら…。


と思っていると


「あれれ?新しい子?えっ?!誰のガールフレンド?!」


と鴉?という人は騒ぎ出した。


「誰のガールフレンドでもねぇーよ。」


「それより…」


話をしようとする璃羽都を無視して、


鴉?という人は私に近づいてきて、


「う〜ん…。ワタシには及ばないけど、あなた顔は中々いいわねぇ…」


私の顔をまじまじと見て言う。


「あの…?」


「あなた、名前は?」


「…美月です。」


「みっちんね!!」


みっちん…?


「また始まったよ…ハァ…」


私の隣で蒼弥がため息をつくと、


「こうなると、こいつ止まんないんだよな…」


なんて璃羽都まで。


「おい…」


「おい…」


蒼弥が鴉に話しかけても鴉はガン無視。
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