死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
「あんたは最初っから…」


「おっと…気づいちったか?」


最初から…私が目的だった?


「私で何がしたいの?」


「だから最初から言ってるだろう?」


「お前には俺らの手伝いをしてもらうってな?その代わりに大事なヤツが帰ってくるんだ。」


「安いもんだろう?」


気持ち悪い笑みでこちらを見てくる。


「無事…なんだよね?」


「あぁ。あいつは無事だよ。お前がヘマさえしなければな?」


相変わらず…汚い奴。


「ヘマさえしなければ…帰ってくるのよね?約束だから。」


今はこいつに従うしかない…。


「あぁ。交渉成立だ。」


大人しく次の仕事をこなせば帰ってくる。


やっと…


やっと会える。


「じゃあ、次の仕事までいつもの部屋で待機しとけ。」
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