死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
「霖也、なんでお前がヤクザの言いなりになってんだよ。」


「お前に関係ねぇーだろ?それに、言ってもお前なんかにわからねぇーよ。」


俺にはお前の気持ちわかんねぇーかもしれない。


だが、


「話聞いてやることは俺にだって出来た。」


「お前はいつもそうだ。1人で考えて、1人で決断しやがる。」


「うるせぇ。お前に何がわかる。お前なんかにはわかんねぇーよ。」


バキッ


「…ってぇ」


「チッ…お返しだ!」


バキッ


ドカッ


今度は俺が霖也を殴る。


すると


「いい加減…諦めろ。璃羽都、お前の負けだ。」


霖也は突然そう言ってきた。


「はぁ?俺はまだ戦えるんですが?」


「いーや。お前の負けだね。」


「お前はこれから俺が言う真実を聞けば終わりだ。」


とニヤニヤして言い、霖也は大声で


「来い!!」


なんて叫んだ。


「誰を呼んで…」


俺が霖也に聞こうとした時だった


「大声で呼ばれなくとも聞こえてる。」


その声は俺がよく知ってる声だった。


「未雨…」


「久しぶり。」
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