死にたがり屋の少女は暴走族と･･･

｢未雨、てめぇ…｣


｢俺らを裏切る気か？｣


と言って霖也は殴りかかって来た。


その拳の攻撃を私は防ぐ｡の繰り返しをしながら話を進める。


｢裏切る？私は最初からアンタの仲間じゃない。私はアンタ達を利用しただけ。｣


｢霖也、アンタも同じでしょ？私を利用するだけ利用して。｣


バキッ


｢いってぇなぁ…？｣


｢お前、何も分かってねぇーんだな。俺を裏切ればどうなるか。｣


｢どうなるも何も、アンタはここで潰される。刑務所行きよ。｣


闘いながら話しをする私たちを璃羽都は口をあんぐりして見ていた。


｢ほぉ…。俺を刑務所に連れていくとでも？｣


｢そんなことお前が出来るわけないだろ？お前には…｣


霖也はニヤッと笑った。


笑っ…た…？


この状況で？


不利なのはそっちのはず…。なのに笑って…。


なぜ？


と思っていると


｢離せ！離しやがれっつーの!!｣


と言う詩雨の声が。


｢詩雨っ!!｣


振り返るとそこには


｢普に咲夜…？｣


そう。baideddoの副総長2人が詩雨を捕まえていた。


いつのまに…


｢普、咲夜、離せ!!｣


｢いくら詩雨の願いでもそれは出来ねぇ。｣


｢ごめんな、詩雨。｣


2人は詩雨に謝るも、捕まえるのは止めなかった。


｢霖也、どういうこと？｣


私はすぐに霖也に向き直り聞くと


｢お前の弱点はここにある。という事だと教えておこうか。｣


霖也はニヤリと気持ち悪い笑みで私を見てきた。