死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
「本当に汚い人たち。」


「お前よりは汚くねぇーと思うが?なぁ未雨。」


「雷鬼を裏切り、俺らを裏切ったお前が俺に汚いと言えるか?」


「っ…」


霖也が言ったことは当たってる…。


だけど…


「ええ、私は汚いと思うわ。だけど、アンタより汚い自身はないね。」


と私は言い返す。


ここはあえて挑発させるのが1番。


少し計画とはズレたけどまだ大丈夫。


普と咲夜のことだから詩雨のことは傷つけないと思う。


だから、このまま計画を実行しよう。


と思っていた時だった。


「お前の茶番にはもう付き合ってられねぇーな。未雨。」


「お前には失望したぞ」


突然霖也は私に背を向けた。


背を…向けた?


なぜ?


ここで背を向けたら殺られるよ?


どういうこと?何か裏があるの?


なんて考えてる時だった。


バンッ!!!!


この音…確か…


「銃声?!」


慌てて振り返ると銃の玉らしきものは詩雨を目掛けていた。


「詩雨っ!!!!」


ダメ。詩雨だけは…!!


何としてでも私が守らなきゃ。


と慌てて走った結果…


バキッーン!!!!!!


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁァァァ!!!!!!!」


玉は詩雨に当たらなかったものの私の肩に命中した。


「ヴゥゥゥ…」


「未雨?!なんで…なんで俺を庇った!!」


詩雨はその後私に怒鳴っていたが


「詩雨が無事でよかった…」


私はその声を遮りそう伝えた。


ほかのみんなも無事…だよね?


玉はこの一つだけだよね?


確認するために辺りを見渡すと
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