死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
「っ…」


辛そうな顔でこちらを見ている璃羽都が目に入った。


璃羽都…


「霖也、ここまでしなくても!!」


璃羽都を見ていると後ろの方で声がして振り返ると


普と咲夜が霖也にやり過ぎだ。と言っていた。


「やり過ぎ?このくらい当たり前だろ?俺らを裏切ったんだから。」


ほんとに狂ってる奴だ。


「なぁ、未雨。お前が悪いだろ?」


「おい、普、咲夜、未雨を連れてこい。」


と2人に命令した。


「…」


「コイツ…怪我してるんだぜ?連れてくのは…」


と言いかけた咲夜だったが


「はぁ?怪我?そんなの連れて帰って治せばいい。それとも俺の言うことが聞けないのか?」


「っ…」


霖也の圧に押されたのか咲夜と普はこちらに向かってきた。


「…」


ここまで…か…。


あとは、詩雨と璃羽都達に託していいかな?


連れてかれる心の準備をしていると


「コイツは連れていかせねぇ。」


詩雨は私の前に立ち、霖也に話しかけた。


「霖也さん、俺はどうなってもいいです。だから、コイツだけは見逃してやってください。お願いします」


詩雨は深く頭を下げた。
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