死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
だが、未だに2人が来る様子は全くない。


私は咲夜と普2人に来て欲しいのに、毎日私の部屋に来るのはアイツ…霖也だけだった。


さらに私は今、監禁状態だ。


一応、部屋は広く、トイレや風呂、キッチンや食材、テレビや本など必要なものはきちんと揃っているため、まだ良いけど…。


「いい加減、私をここから出して。そして…普と咲夜に会わせて。」


ここから出ないことにはコイツらを潰せない。


「無理だな。お前をここから出す訳にはいかない。それとあの二人とも会うことはできない。」


霖也は私を2人に合わすどころか部屋から出すことも許してくれない。


まぁ、裏切り者だから仕方がないのだろうけど…


霖也の言葉を聞いてここからどうすれば出られるか考えていると


「あの二人は今、地下牢屋だからな」


霖也の口から驚きの言葉が出てきた。


地下牢屋?!


「なんでそんなところに…」


「アイツらは俺を裏切ろうとしていたからなぁ」


霖也はそう言って笑いだした。


「裏切りもんには罰を与えないとな?まぁ、時が来れば地下牢屋から出すが。」


「あの二人は悪くない!!」


「裏切りは重罪だぞ?そして、裏切りもんはお前もだけどな」


「お前への罰は目の前で雷鬼が潰れるのを見ることだ。」


「雷鬼はアンタなんかに負けない。」


霖也の目を見て言うと霖也は笑いだした。


「負けない?お前も馬鹿だなぁ。誰も正々堂々と闘うとは言ってない。」


霖也はそう言うと気持ち悪い笑みで私を見た。
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