死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
「未雨!!未雨を置いてくなんて…俺らには…」


「そうだ!置いてけるわけねぇーじゃん!!」


亮一…蓮…


「未雨を置いてくくらいなら、俺らも残る!」


「僕も残ります!」


大智…拓斗…


4人がそう言ってきた時だった。


「俺は別にお前らを捕まえに来たわけじゃない。」


「えっ?」


どういうこと?


なら、なぜここに来たの?


私の頭は謎だらけだった。


「俺は…俺らは間違ってる。だからbaideddoを…霖也さんを止める。」


「そんな事したら優斗、あんたはっ…」


私がそう言うと優斗は悲しい顔をして


「未雨も頑張ってんだ。俺だけ甘えることは出来ねぇ。それに…いつまでも奴隷やってるつもりはねぇーしな。」


「未雨。何があっても霖也さんを止めるぞ」


と言い、優斗は霖也にバレないように私たちを下へ案内してくれた。


「案内はここまでだ。俺は、俺のやるべき事をしてくる。」


下に着くとそう言って優斗は私たちから離れていった。


優斗…ありがと。


「みんな、とりあえず雷鬼の元へ行こ。」


「わかりました。」


「了解!!」


璃羽都…


アンタは何で私のためにそこまでしてくれるの?


わかんないよ。私には…


どうして?
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