死にたがり屋の少女は暴走族と･･･

その後も私の頭の中では疑問ばかりが浮かんできた。


どうしても…わからなかった。


そう思ってる間にも時間は進んでおり、気がつけば私たちは雷鬼の元に戻っていた。


｢蓮!!拓斗!!みんな居るじゃねぇーか!!｣


4人はあっという間に仲間に囲まれていた。


そんなみんなを見て私は申し訳なくなった。


私のせいでみんなに辛い思いをさせちゃったんだ。


本当に私って最低だな…


みんなに謝ろうと声をかけよえとした時だった。


｢みんな…｢未雨さん!!｣


大声で名前を呼ばれた。


やっぱりみんな、怒ってるんだ。


怒鳴られても仕方ない…か…


と思っていたのに


｢無事で良かったです!!｣


みんなは泣き叫んだ。


｢へっ？｣


無事で…良かった？


｢えっと…みんなは何を言ってるかわかってる？｣


｢はい。わかってますよ？｣


えっ？


ますますわからなくなってきた。


｢私は、みんなを裏切ったんだよ？怒ってないの？恨んで…ないの？｣


｢当たり前じゃないですか。｣


｢未雨さんにも、事情があったんでしょう？｣


とみんなは言ってきた。


本当に優しい人達…


どうしてこんなに優しくなれるの？


私は…皆みたいに優しくはなれない。


帰ったら、きちんと話そう。


嫌われたっていい。


憎まれたっていい。


そんなことより…皆が傷つく方が嫌だ。


私はいつからこんな風に考えるようになってしまったんだろう…


｢みんな、ありがと。｣


｢後で…全て話すから。それまで…待っててくれる？｣


｢｢もちろんです！｣｣


本当にありがと。


こんな…私のせいで辛い思いをさせたのに。


…って今はそんなことを考えてる暇なかった！


早く、霖也をとめないと。


霖也は銃やナイフを隠し持ってる。


急いで璃羽都に知らせなきゃ!


私はその場から璃羽都のいる方へ走り出した。


｢未雨さん!!｣


｢俺らから離れたら…!!｣


なんて皆は色々言ってるけど…無視!!


ごめんね！


｢私は大丈夫だから！｣


みんなにそう伝えると私はそのまま走り続けた。


そして、あと少し…あと少しで璃羽都の元に。という時だった。