死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
「璃羽都、お前の負け確定だ。」


霖也は璃羽都に向かってそう言い、銃をかまえた。


「…っ!!」


霖也のやつ…!!


璃羽都が危ない!!


間にあって!!


「璃羽都!!これでお前は終わりだァァァァァァァァ!!」


バァァァァァァァン!!!!!!!!


「「総長!!!!!!」」


「「璃羽都!!!!!!」」


璃羽都!!


アンタは死んじゃダメ!!


「璃羽都!!!!」


そのとき銃声と璃羽都を呼ぶ声が響き渡った。


そしてあたりは風と砂によって視界は見えなくなり


風がやんでみんなの目に入ったのは…


「未雨?!」


血を流し、動かない未雨を抱いている璃羽都だった。


「「未雨さん?!」」


「未雨。なんでお前…俺を庇って」


璃羽都は無事…。


「良かっ…た…。りう…と…が…無事…で…」


「お前、自分が撃たれたのわかってる?」


璃羽都…泣いてんの?


「何…泣いてん…のよ…」


「なんで…なんで俺を助けた?」


「なんで自分を犠牲にしたんだよ…」


私も…ビックリしてる。


まさか私が詩雨以外の人を庇うなんて…


だって私は…
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