死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
「り…うと…。泣かな…いで?」


「泣いてなんか…ねぇ…」


「未雨、死なねぇーよな?死ぬとか…言わねぇーよな?」


璃羽都…


私は…。


自分で自分の最後くらい…わかる。


あぁーあ。死にたくないな…


今になって死ぬ事がどれほど怖いことかわかった。


人間、いざ死ぬぞってなった時、怖いって言ってたけど、あれ本当だったんだ。


「死にたく…ない…よ…」


「あぁ。お前は死なねぇ。俺が、俺がお前を死なさねぇ」


璃羽都…。


「…あり…がと…」


「わたし…と…出会ってく…れて」


「わたしを…仲間…と…呼んで…くれて…」


「…あり…がと…」


ちゃんと私の声…届いてるかな?


あれ?


璃羽都が2人に見えてきた…。


もう、時間…かな?


「未雨。おい、未雨!!」


璃羽都…


ありがと。


そう思いながら私はそっと目を閉じた。


「未雨!!!!!!!!!!!」
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