死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
「ここは?」


と聞くと


「ここは俺らの「未雨ちゃーん!!」


説明しようとしていた璃羽都の声を


「昨日ぶり!!」


チャラ男の蒼弥がもみ消した。


「……」


「なんか言えよぉ〜。まぁそんな無口な所も良いけど!!」


相変わらずチャライ人だな…


「おっと…それより、璃羽都お前そろそろ会議室に行ってこい。」


「そうだな…蒼弥。こいつの事頼むぞ?」


「おうよ。」


と言い璃羽都は建物の中に入っていった。


「…あのさ、ここどこ?」


「おっ!!やっと喋った!!」


蒼弥はニコッと笑い


「ここは俺らの倉庫。」


倉庫?


「みんなが集まる場所だ。ここには色んな奴らが居るんだぜ!」


と蒼弥が説明していると


「蒼弥さん!!」


「おっ、波瑠(ハル)!!ひさしぶりじゃん!!元気してたか?」


蒼弥に話しかけたこの子は波瑠と言うらしい。


「はい!ってか、その子蒼弥さんの女っすか?」


「んーどっちかつーと璃羽都の方」


「マジっすか?!総長の女だったんっすね!」


女?女って…


と考えていると傍から蒼弥が


「彼女って意味」


とボソッと呟いた。


か、彼女?!


「ち、違う!!違うから!!」


女の意味を理解し慌てて首を振る。


「えっ?違うんすか?」


「全然…そんなんじゃない…」


蒼弥の奴め…


と思いながら蒼弥を睨む。
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