死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
「ん…」


ここは…


目を開けると白い天井が目に入った。


確か私…


お母さんとお父さんにあって…


今までの事を整理して、横を見ると


「っ…」


璃羽都っ…。


ずっと…手を握っててくれたんだ。


私の手を握っている璃羽都が目に入った。


よく見たらクマが出来てる。


もしかしてずっと起きてたのかな…。


私のためにそこまでさせちゃったのは悪いと思ってる。思ってるけど…嬉しい。


起きたらちゃんと謝ろ。


そして…自分の気持ちを素直に言おう。


璃羽都を見ながらそう思っていると


「ん…。俺…寝てたのか」


と言いながら璃羽都が目覚ました。


「っ未雨!!」


「お、お前…起きて…」


珍しく璃羽都があたふたしていた。


「か、身体は大丈夫なのか?」


「…うん。大丈夫」


「そうか。それなら良かった」


「未雨が目を覚ましたんだ。他の奴らにも連絡しねぇーと」


「俺、みんなに連絡してくるけど、絶対動くなよ?わかったな?」


「…わかった」


璃羽都はすぐに病室から出ていった。


ほんとに私…生きてるんだ。


ちゃんと雷鬼の人達に言わないと。


これまでの事…全て。


それと…霖也はどうなったんだろうか


なんて考えていると


「おい、俺が先だ!」


「俺が先に決まってんだろ?」


「はぁ?未雨は俺らの仲間だ!だから俺らが先だ!」


「いやいや、未雨は俺らの仲間だ。お前らの仲間じゃねぇー!!」


「なんで言い合いしてんだよ…」


「さっさと入れ。」


という声が聞こえたかと思えば


病室のドアが開き


「未雨、本当に大丈夫なんだな?」


「無事で良かった」


「やっと…目を覚ましてくれたんだな…」


次々にみんなが色んなことを言ってきた。
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