死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
「未雨、ババ抜きしねぇーか?」


「いや、ババ抜きよりオセロがいいだろ?俺とオセロしよーぜ!」


「いーや、そんな事より猫見て癒された方がいいよ!猫カフェ行こ!」


「おい亮一、猫カフェはないだろ。猫カフェは…」


「蓮、お前こそオセロとかすぐ終わんじゃん。あんなののどこが楽しいわけ?」


「はぁ?やんのか?」


「なんだよ。そっちがその気ってんならこっちだって!!」


あれから2週間。私は無事退院し、今は雷鬼の倉庫の中学生チームの部屋に来て大智達と話をしていたんだが…


「だーかーらー、未雨は俺とオセロするんだって!!」


「いーや、猫カフェ行くんだって!!」


「みんなでできるババ抜きした方がいいって!」


何故か蓮、亮一、大智が言い合いをし始めたのだ。


「あの…3人ともぉ…」


なんて声をかけても


「オセロのどこが良いんだよ!!猫カフェって言ってんだろ!!」


「あぁん?オセロは猫カフェなんかより楽しんだよ!そんなこともわかんねぇーのか!!」


「ババ抜きがいいって!そしたらみんなでできるだろ?」


言い合いは一向に止まる気が無い。


どうしたものか…


私はどうしたらいいかわからず、困り果てていると


扉が開く音と共に拓斗が入って来て


「皆さん…この後…って何してるんですか?!」


そりゃその反応になるよね…


だってこの部屋は…


棚は倒れてるし、机はひっくり返ってるし、椅子の脚まで折れている。


「皆さん…。」


「…拓斗?」


なんか拓斗のオーラが変わったような…


そう思いながら拓斗の方を見ると


「いい加減にしてください!何がどうなったらこんな事になるんですか?!少しは頭を冷やしなさい!」


と言ってみんなの頭にペットボトルの水をかけた。


た、拓斗?!


何やってるのぉ?!
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