死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
「…」


「無視?!ひさしぶりに会えたって言うのに…俺悲し…」


「いや、昨日も会ったよね?」


「俺からしたら1日ぶりでも…」


話し出す蒼弥を無視して私はソファーから離れると


「ちょっ…未雨ちゃ〜ん!無視って酷くね?!」


話しかけてくるけど、お構い無しにまた無視をした。


亮一たちは部屋掃除…さすがにまだ終わってないか。


今日は亮一たちと話すために来たんだけど、あの4人は掃除してるし、暇だな。


まぁ、暇だしやっぱり蒼弥と話とこっかな…


と思い、チラッと蒼弥の方を見るが


「なんか最近、未雨ちゃん俺に対してひどいよーな…」


「俺、悲しいなぁ…」


「まぁ、でも…」


なんてブツブツ呟いてる蒼弥を見ると


いや、蒼弥と話すのだけはないな。


どうしよかな?と考えながら廊下を歩いていると


私は誰かにぶつかってしまった。


謝ろうと思い、顔を上げると


「璃羽都?!なんでここに…」


そこには今日いないはずの璃羽都が立っていた。


璃羽都は確か用事で…


私の頭の中疑問だらけになっていると


「予定より早く終わったんだよ。それより、お前、なんで1人なんだ?」


「それが…」


と理由を話すと


「そういう事か。だったら、俺と散歩でも行くか?」


と言われ、璃羽都と散歩=走る=バイクって事になったんだが…


気まずい。


だって…


「…」


璃羽都があれから一言も喋ってくれないのだ。
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