死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
何か…何か話した方がいいよね?


でも、何を話せばいいのかさっぱりわからん!


そう思っていると


「あのさ…」


璃羽都が話しかけてきた。


「ん?」


「俺ら雷鬼は霖也、baideddoを潰すためにまた交戦をする事になる。」


交戦…


「未雨はどうする?いや、どうしたいか?」


「私?」


そんなの決まってる。


「私も雷鬼と一緒に戦うよ」


「ヤクザ絡みだぞ?」


「うん。ヤクザ絡みでも。それに…霖也たちは何か隠してる。その隠してるのを知りたい。だから璃羽都が反対しても私は戦うって決めた。」


「…」


「正直、俺は未雨に戦って欲しくねぇ。未雨が強いのはわかってる。けど…」


璃羽都…


「大丈夫だよ。私、霖也には負ける感じしないもん。」


「それに…私も…その…」


「雷鬼の仲間だから…一緒に…戦わせて欲しい…/////」


やばい…顔真っ赤かも…


良かったバイクに乗ってて。


「未雨…。わかった。けど、無理はしないでくれ。」


「もう、あんな思いは二度とごめんだ」


あんな思い…


璃羽都は今、私が璃羽都を庇った時の事思い出しているんだろう…。


「うん。約束する。」


と言って私は璃羽都を後ろから強く抱きしめた。


大丈夫。私はもう、死ぬ気なんてない。


それに…


全て終わったら、璃羽都に伝えたいことがあるんだもん。


と思っていると璃羽都はある森の前でバイクを止めた。


「少し歩くが大丈夫か?」


「うん」


森の中を歩いて何があるんだろ…


私はそう思いながら璃羽都の後をついて行くと


「着いた。」


という璃羽都の声を聞いて、顔を上げると


「うわぁぁ…」


「綺麗…」


そこからは綺麗な夕日と街が見えた。


「ここからの景色最高だろ?」


「俺の秘密の場所なんだ」


秘密の…場所?


「それって私に教えていいの?!」


「お前は特別。他のやつに教えんなよ?」


特別…
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