死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
「おっと…始まったな。」


「総長ってどういう事?」


どっかで聞いたような気がするけど…


そう言えばさっき波瑠もアイツのこと総長って言ってたような…


「暴走族ってのはわかる?」


「一応。」


「その暴走族、俺らの頭ってこと」


俺らってことは…蒼弥も暴走族なのか。


「へぇー」


「怖くないのか?」


怖い?そんな感情とっくに捨てたよ…


「全然…」


怖いなんてもう私の心には残ってない。


「未雨ちゃんって本当に変わってんねぇ。」


変わってる?私は…


と話していると


「…これで話は終わるが、今日お前たちに紹介したいヤツがいる」


「未雨!!来い!!」


はぁ?!


倉庫の前にいる璃羽都に大声で呼ばれた。


「未雨ちゃん行ってきなよ。」


と蒼弥にも言われしかたなく倉庫の方に行くと


「こいつは未雨だ。こいつは俺の大切な奴だ。これからちょくちょく顔を出させる。その時にはこいつをよろしくな。」


ん?どういう事?


「意味…わかんないんだけど…」


「まぁ、まぁ。気にすんなって。ほらよ、お前も一言言ってみろ。」


言えって言われても…私は死ぬんだから。言っても意味ないじゃんか。


「ハァ…」


とため息をついて


「私の名前は未雨。無理して話かけなくても良いから。」


と言った。


「お前…相変わらずだな。」


「別に。」


この人達には私なんて関係ないし。


「って事で、今日の集会は終わりだ。あとは好きにしろ。」


と集会は終わったらしい。


すると


「未雨ちゃーん!!」


と蒼弥が走って来た。


「未雨ちゃんは正直ものだね。」


「なんのこと?」


「さっきのはないでしょwwあーゆう時はみんないい顔するのに…ww」


「別に。どうせ私は馴れ合う気なんてない。どうせ死ぬんだから。」


「死ぬ?どういう事?」


あっ…蒼弥には言ってなかったや。


「最初に言っとくけど、私はいずれ死ぬ。そう決めてるから…」


と蒼弥に告げた。


その時だった
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